(最終更新月:2022年2月)
✔このような方へ向けて書かれた記事となります
「Web3.0って何?」
「Web3.0でできることってどんなこと?具体的に知りたい!」
「Web3.0の将来は?これからどうなっていくの?」
✔当記事を通じてお伝えすること
- Web3.0とは?
- Web3.0までの歴史
- Web3.0でできること
- Web3.0の具体例
- Web3.0へ取り組む企業
- Web3.0の展望
- Web3.0の最新情報・ニュース
この記事を最後までお読みいただくと、知人に「Web3.0って何なの?」と聞かれた時に自信を持って答えることができるようになります。
今後さらに注目されるであろうWeb3.0について、「Web3.0とは?」「Web3.0とどう関わるべきなのか?」を、少しでも皆さんの成功に繋がるよう解説していきます。
✔当記事の信頼性
当ブログでは、様々なWeb3.0に関する記事を多数公開しています。

私自身、CryptoCurrency(暗号資産)は6-7年前からCoincheckやBinance(海外取引所)を通じて取引をしています。昨今では、ブロックチェーン技術を取り入れたWeb3.0という言葉も普及し、DeFi、Dappsなどもよく目にするようになりました。
ただ、まだこの辺りの情報は出始めで、正しい情報が少ない印象です。
「Web3.0」について日々リサーチをした内容を、当記事では「わかりやすさ」を第一にまとめてみました。
外部の資料でわかりやすいものはできるだけ盛り込んだつもりです。
皆さんの「わからない」が少しでも解消されれば幸いです。
Web3.0とは?

次世代インターネット「Web3.0」
「これからはWeb3.0の時代」
「Web3.0でインターネット業界はひっくり返る」
こんなことを聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現に、ここ1年でWeb3.0という言葉はトレンドとなりつつあります。

Web3.0とは、ブロックチェーン技術上に作られた①分散型②所有型のインターネットと言えます。
対して、今のインターネット(Web2.0)では、①企業の持つサーバーにデータを格納し②様々な誰のものとも証明できない画像やその他のデータが存在しています。
Web3.0は、第三者に頼ることのない「分散型」で、データを「所有」できるインターネットとして徐々に頭角を表してきています。
とは言っても、「今でもインターネットって十分便利だけど、、」と思っている方も多数いらっしゃるのも理解できます。
ただこれまでの歴史を見てみると、Web1.0からWeb2.0へ、Web2.0からWeb3.0へとの変わり目では、何かしらの課題を解決するために次の世代へと移り変わってきました。
歴史を紐解きながら見てみると、Web3.0への理解が一歩深まります。
Web3.0までの歴史

軍事用の通信ネットワークとして1960年代に始まったのが今のインターネットの起源だといわれています。
そこから一般市民である我々が使えるようになってから今までの流れや解決してきた課題をお伝えします。
Web1.0
Web1.0時代については明確な定義があるわけではありませんが、インターネットが世界に普及してからWeb2.0までの間、1990年代半ばから2000年代半ばといわれています。
Web1.0が普及したのは、下記の様な時代の背景がありました。
- 情報発信はテレビや新聞によって行われていた
- テレビ、新聞等の大手メディアが広告等をほぼ独占していた
新聞やテレビなどのメディアが情報に関するほぼ全てを握っていたと言っても過言ではありません。
そんな中、下記の特徴を持つWeb1.0が現れ、瞬く間に広がりました。
- 誰でも情報発信ができる
- 世界中の情報をどこからでも取得ができる
- リアルタイムの情報が見れる
- メディアの視点だけではなく、様々な角度での情報収集ができる
情報発信、情報収集についての参入障壁を大きく下げる役割を果たしました。
ただし、その反面、新たな課題も出てきました。
- htmlのテキストによるサイトが大半で画像等を扱いにくい
- 「サイト運営者=情報発信者」のため、力は多少分散したものの、それでも一部に集約された
- 発信する側の一方的な情報なため、嘘やデマも流れやすく、抑制する術がない
こうした一方的な情報提供の限界が見えてきたところで、Web2.0が誕生しました。
Web2.0
Web1.0の課題を解決すべく、Web2.0には下記の特徴があります。
- 一方的な情報提供ではなく、読み手もサイト内等で発信ができるようになった
- SNSの普及
- 個人からの情報発信がより簡単になったことで企業に頼らず情報発信が可能になった
一方的な情報提供から、読み手によるフィードバック等を発信することでコミュニケーションが生まれました。
ほんの一部の大手メディアが握っていた情報に関する力は、少しずつ分散されてきました。
しかし、昨今ではWeb2.0の課題も目につくようになってきました。
- 個人情報を含む様々な情報を特定の大企業に集中してしまう
- 情報発信のために使用するプラットフォームは特定の企業のサーバー上で稼働している
これらの課題を少し深掘りしてみます。
個人情報等の様々な情報を特定の大企業に集中
インターネットを使っている人々の言動・行動は全て情報として活用されています。
また、そのような情報がどこでどう使われているのかとても不透明です。
下記はFacebook社のユーザー情報の扱いについて、株式会社野村総合研究所が述べている記事の抜粋になります。
ニューヨーク・タイムズ紙が確認した文書によれば、マイクロソフトの検索エンジン「Bing(ビング)」には、フェイスブックユーザーの友人の名前を本人の同意なしで知ることができるようにしていた。またネットフリックスとスポティファイには、プライベートなメッセージの閲覧を許していた、という。同紙は、ソニーやマイクロソフト、アマゾンなどが、2017年の段階で既にフェイスブック利用者のメールアドレスの入手が可能だったとしている。仮にこれが正しければ、利用者の同意を得ていないアクセスの承認によって、数年にわたって個人情報が流れていたことになり、大きな問題だ。
出典:https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2018/fis/kiuchi/1221_2
我々の情報は、各企業が自由に利用できてしまう状況にあります。
企業の運営するサーバーへの依存
ホームページを公開しているサーバーやデータを保管するクラウドスペースなど、一企業のサーバーで保管されています。
何か一つ障害を起こすと全体に影響を及ぼします。
クラウドに預けていたデータが、「雲」が消えるかのごとく消失してしまった。20日17時頃、レンタルサーバー会社のファーストサーバ(大阪市)で起きた「データ消失」事故。その深刻な状況が日を追うごとに明らかになってきている。被害にあった顧客件数は5698件で、ほとんどが復旧不可能な状態。ウェブサイトやメールに加え、顧客情報やスケジュールなど多種多様なデータが失われ、業務が止まった企業からは悲痛な叫びが聞こえてくる。いったい何が起きているのか。
ファーストサーバ障害、深刻化する大規模「データ消失」
こちらは2012年の日経新聞による記事になります。
サーバー内のデータが消失し、多くの企業が大切なデータを失くしてしまった恐ろしい事件です。
これらはほんの一例です。
比較的自由に情報発信ができるようになったものの、自由を脅かす種はまだまだ潜んでいます。
そこで、Web3.0の登場です。
次章ではWeb3.0で実現できることをまとめています。
Web3.0で実現できること

Web3.0の実現は、ブロックチェーン技術が大きな役割を果たしています。
主に実現できることは下記の3つです。
- 一企業が個人情報を集めにくい環境
- サーバー上のデータ喪失リスクがほぼゼロ
- デジタルデータの所有や売買
一つ一つ見ていきましょう。
一企業が個人情報を集めにくい環境
分散型のアプリ開発を可能にしたWeb3.0では、特定の企業に個人情報が集中することはありません。
Web3.0のアプリケーションは、企業ではなくプログラミングコードにより自走しているため、あなたが誰であるか、どんな行動をしているか、は不要な情報です。
サーバー上のデータ喪失リスクがほぼゼロ
ブロックチェーン技術を使ったWeb3.0では、世界各国一つ一つのコンピューターをノードと呼び、それぞれが同期されたサーバーの役割を果たすことができます。
仮に一つのノードが動かなくなってしまっても世界各国に広がる他のノードに今までの取引等のデータは全て保管されています。
デジタルデータの所有や売買
ブロックチェーン技術により、デジタルデータの所有者を記録することができます。
データの所有者が明確であるため、データを必要とする他人に所有権の主張や譲渡の際に対価を求めることが可能となります。
そのため、価値のあるデータは売買により所有権が移転されることになります。
これらのWeb3.0の特徴は実際に使ってみることにより実感することができます。
具体例を見ていきましょう。
Web3.0の具体例 3つの有名なサービスを紹介

OpenSea
保有できるデジタルアート等は「NFT」と呼ばれます。※ここでNFTについての詳しい説明は割愛します
NFTは実際に所有者が特定できることから、売買できるデジタルデータです。
世界最大級のNFTマーケットサイト「OpenSea」はWeb3.0技術で成り立っています。

PancakeSwap
PancakeSwapは有名なDeFiサービスを行うサイトです。

Web3.0技術を使用し、分散型の金融サービスサイトになります。
興味のある方はこちらの記事もどうぞ↓
The Sandbox
The Sandboxは仮想空間「メタバース」上で行われるゲームです。

ゲーム内で使用されるアイテムや装着する衣服などを含め、土地、建物などには所有者がいます。
それぞれのアイテム、不動産は売買可能なNFTとなります。
2022年2月時点では、The Sandbox内の土地に約35ETH(現在のレートで約100万円)の金額がついているものもあります。
具体的にサービスが展開されてきている中、続々と有名企業が参加しています。
Web3.0へ取り組む企業

数えればきりがありません。
有名どころをあげていくと、
- Meta(旧Facebook)
- Microsoft
- メルカリ
- Rakuten
- Line
などたくさんの企業がすでにいろいろなプロジェクトを開始しています。
こちらにも各企業の取り組みを少し解説しています↓
Web3.0の展望

Web3.0はWeb2.0以上に、企業から個人へ力を移していくと推測できます。
その分、Web2.0を実質支配している大手企業の一部からは、Web3.0に苦言を示している声も聞こえます。
確かに管理者がいないことが、全てにおいてベストかどうかは疑問が残りますが、分野によっては享受できるメリットも大きいのも間違いないでしょう。
我々としては、少しずつかもしれませんが、来るべくWeb3.0に向けて、知識を身につけ、個で戦っていける力を身につけていくことが最善の策だと考えます。
Web3.0の最新情報・ニュース

流れがとても早い「Web3.0」の分野です。
ニュースに興味のある方は下記のリンクから最新の情報を取得することをお勧めします。
【日本ブロックチェーン協会】

【COINPOST】

【COINDESK】

まとめ

Web3.0は、現在我々の使用しているインターネット「Web2.0」の課題を解決できると期待され注目されています。
Web3.0の特徴は、①分散型②所有型であることです。
一企業に依存しすぎることなく、自分のデータは自分が所有者であり、誰も侵害できないという個を尊重する先に生まれた仕組みです。
今の仕組みからいきなりガラッと変わることも考えにくいですし、ずっと共存状態が続くかもしれません。
ただし、社会全体にとって良いものであればいずれは広がっていくものだと考えています。
まだまだ知らない人も多い中、少しでも良い情報を先取りし、知識を蓄えることは必ず人生を成功に一歩近づけてくれると信じています。
当記事の内容が少しでも皆さんの成功を引き寄せる役割を担えればとてもうれしく思います。
当ブログは、新しいことにチャレンジしたい!という方々へ向けて、①Web3.0②Webアプリ開発③ブログ、についての情報を発信しています。
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